100kmを歩く!?十勝ロングトレイルが最強に北海道を楽しめる理由とは

読者の皆さんは、ロングトレイルという言葉をご存知でしょうか?
その土地の農道や古道などを何日もかけて歩きながら、地域の自然や文化、人びととの交流を楽しむ、究極の非日常アクティビティ。ここ十勝でも、自治体・民間の協力のもと、歩いて食べて十勝の魅力を楽しめるロングトレイルコースが整備されつつあります。今回は、十勝のロングトレイルの楽しみ方をご紹介します。

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ロングトレイルはもともと欧米で盛んな活動で、アメリカ大陸の約3500kmを踏破する「アパラチアントレイル」が有名です。2016年7月30日か日本でも公開されるロードムービー「ロング トレイル」では、ロングトレイルが人生にもたらす醍醐味をスクリーンで感じさせてくれそうです。

十勝で開催されているロングトレイルイベントは、欧米のように何百、何千キロといった長大なコースではなく、もっと気軽に参加できるものです。そして、美しい自然のなかを歩くだけでなく、その土地の食べ物を味わったり、地元の生産者と交流したりと、十勝の魅力を全身で堪能できるのが特徴です。

農村、牧場、野鳥、炭鉱跡…魅力満点のロングトレイルコース

現在、十勝エリアでは、十勝平野の北西部の農場地帯を中心とした「とかちロングトレイルクラシック」や、十勝東部の美しい森林・河川・海岸などをめぐる「東十勝ロングトレイル」が実施されています。

とかちロングトレイルクラシック

「とかちロングトレイルクラシック」は一面に広がる農村風景のなかを4日間かけて約100kmの道をゆっくり歩くコースを設定。牛や馬、羊などが放牧されている牧場や、とうもろこしなどの畑など、北海道の農村風景を身体で感じながら楽しめるのが魅力で、各拠点で地元の食材を使った美味しい料理を楽しむことができます。

2015年、2016年は、1日で踏破できるコースを設定し、より気軽に楽しめる「セレクトツアー」が実施されています。
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十勝の食料自給率は1000%以上ともいわれ、日本の食料基地としても注目されています。豊かな大地の恵みを全身で体験できるイベントといえるでしょう。

東十勝ロングトレイル
東十勝ロングトレイルでは、趣向の異なる3つのコースが設定されています。
昭和29年に閉山した浦幌炭鉱跡や廃線跡、恐竜絶滅の原因とされる隕石衝突を示す「K-Pg境界層」など、大地のさまざまなストーリーに触れられる「森のルート」、十勝平野の開拓の足跡や、十勝川の川下り、タンチョウやオオワシなどの野鳥観察と、平野でありながら奥深い自然を体感できる「川のルート」、広大な太平洋を背景に、美しい原生花園や歴史的遺跡などをめぐる「海のルート」。

いずれも、浦幌町、豊頃町の自然・文化を体験できるスポットを結び、登山ほど負荷が大きくなく、ゆっくり歩いて楽しめるコースになっていて、季節にあわせていずれかのコースで参加者を募集しています。

例えば、2016年5月に開催された「森のルート 山菜採りとジオツアー」(参加者25人)では、茂川流布川で確認された「K-Pg境界」の観察や、タラノメ、コゴミ、ハンゴンソウなどの山菜採り、留真温泉での入浴や食事、森の散策、豊頃町内スィーツめぐりなど、盛りだくさんの内容でした。

他にも、「森のルート」ツアーで旧浦幌炭鉱跡を訪れ、当時の活況や生活状況などを解説してもらったり、「川のルート」で十勝川を遡上産卵するサケを観察したり、郷土料理研究家のレシピによる食事を楽しんだりと、個人旅行ではなかなか触れる機会の少ない、その土地の文化や歴史に触れることができる点が魅力的です。

ロングトレイルの魅力はわかった。ではどうやったら参加できるの?

現在のところ、ロングトレイルのイベントは年1回~数回程度開催されています。それぞれの主催者サイトの開催概要をよく読んで申し込みをしましょう(ツアーには定員がありますので、早めのお申し込みがおすすめです)。

とかちロングトレイルクラシックの方は、7月28日にセレクトツアーが開催されたばかりですが、引き続き公式サイトをチェックしてみて下さい。
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◆とかちロングトレイル推進協議会
http://www.t-owls.org/TLTC/

東十勝ロングトレイルの方は、現在のところ(7/27記事執筆時点)3つのツアーが計画されています。

・森のルート 旧浦幌炭鉱と留真温泉ツアー
2016年10月22日(土)
旧浦幌炭鉱、馬髭岳、留真温泉など

・川のルート 天然記念物野鳥観察ツアー
2016年11月19日(土)
十勝川下流域、千代田新水路など

・川のルート 天然記念物野鳥観察ツアー(春)
2017年3月25日(土)
十勝川下流域、千代田新水路など

※定員はいずれも30人

◆東十勝ロングトレイル協議会
http://easttokachi-longtrail.com/

ロングトレイルをやってみたくなったら、どんな装備を揃えればいい?

Freizeitsport
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ロングトレイルでは登山ほど本格的なスポーツではありませんが、日帰りのハイキングよりはしっかりとした装備と準備が必要です。また、1日で終了するコースか、何日もかけて踏破していくコースかで装備も変わってきます。最低限必要と考えられるものを挙げてみましょう。

・トレッキングシューズ
・バックパック
・雨具
・ザックカバー
・防寒着
・帽子
・グローブ
・ノルディックウォーキングストック
・保険証、常備薬、虫よけスプレー
・熊よけの鈴

このほか、日数に応じて着替えを用意する必要があります。
服装は、汗を吸収・発散しやすいものがおすすめ。長距離を歩くので、トレッキングシューズは履き慣れたものを。新調する場合は事前に慣らしておきましょう。
また、ロングトレイルは雨天でも決行となるケースが多いようですし、日数があるコースだと天候は刻々と変わっていきますので、雨具とザックカバーも必ず用意した方がよいでしょう。

ノルディックウォーキングストックは、上の写真のように両腕も使って全身運動で歩くことができます。長距離になった場合の疲労軽減に役立ちそうです(できれば、事前にショップスタッフの指導を受けて、歩き方を練習しておきたいところです)。
装備のほかにも、それぞれの主催者サイトで旅行中の注意事項を確認して下さいね。

自ら徒歩で訪れるからこそ、地元の人びととの触れ合いや、予想もしていなかった新鮮な体験に出会える…。ロングトレイルは、レンタカーや交通機関を使った観光とはかなり違った旅の思い出が残せそうです。安全な徒歩の旅を、思う存分楽しんでいただけたらと思います!

十勝川温泉観光協会サイトへ 十勝川温泉観光協会サイトへ

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